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ツイッターで読んだ泣ける話に影響を受けたので。2

その1からの続きです。

やっぱり最初は唖然としたね。
正直、年上かなぁ、とは思ってた。中学生にしては言動が大人っぽかったし、
なんとなく俺のことを弟みたいに扱ってるところがあったからね。
ただ、なんとなく、勝手な思い込みだけどゲームサイトにいるのは18歳まで、だって信じてたから、
まさかバリバリのお姉さんが来るなんて、想像もつかなかったんだよ。

見た目は、どうだろう。そこまで太ってるってわけでもないけど、ガリガリでもない。
髪は、ちょっと茶色がかってるけど、痛んでなかったから地毛かもしれない、というか地毛だった。
顔は、昔の話だからちょっと記憶の中で盛ってるかもしれないけど、可愛いというか綺麗な方だと思う。
吉高由里子みたいなタイプを想像して貰えるとわかりやすいかも。
犬と言うよりは猫というか。なんというかね。

はらね「びっくりした?…思ったより、年だったでしょ?」
全力でうなずいてしまった。
はらね「OTKOくんは、今中学3年生くらい?」
俺「あ、こ、今年からです」
ネットではため口だったけど、いざ会って、しかも目の前にいるのは推定10歳上のお姉さん。
やっぱり自然と敬語になってしまう。
はらね「そんな緊張しないで良いよ。いつもみたいに話して、ね?」

結局、10分くらいかかって、ようやく打ち解けることが出来た。
ため口と敬語の混ざった変な喋り方から解放されるのは、もう少し時間が必要だったけどね。

はらねさんの本名は、「なお」というらしい。漢字は聞かなかった。
彼女の年齢は、推測通り、俺より10歳上だったから、24。
もちろんその場で聞いた訳じゃなくて、後々になるんだけどね。
大人なのに、深夜ゲームサイトに浸っているなんて、ニート(当時ニートという言葉はまだ有名じゃなかったけど)かと
思ったけど、どうやら仕事は塾の講師で、勤務は夕方かららしかった。
基本的なスペックはそんな感じ。

はらねさん、もといなおにも慣れてくると、
朝食を抜いてきたことに加えて、極度の緊張から解放されたこともあって、
猛烈におなかが空いてきた。
成長期だったし、我慢できなくて、近くの牛丼屋に誘った。
何故牛丼屋かというと、それしか選択肢がなかったから。
初対面で、しかも年上の女性を牛丼に誘おうと思ったあの頃の自分の度胸に今更ながら感服する。
なおは、苦笑いというか、薄笑いというか、そんな感じの笑みを浮かべて、了承してくれた。
正直、なおの反応云々より、空腹を満たしたかったから、俺は小走りで牛丼屋に入ると、
牛鮭定食の食券を買って、店員に叩きつけた。
数分後、目の前に牛皿定食が配られるやいなや、
一言の会話もなく、ノンストップで牛鮭定食を貪って、コメ一粒残さず平らげて(親の教えだった)、
水を飲んで一息。すき家よりも美味しいかな、なんてぼんやりと思っていると、
向かいの女性は、いきなり笑い出した。
その声が、本当に大きくて、店員さんがカウンターからこちらをのぞき込んだのをまだ覚えてる。
ちなみにその店員さんは、温水洋一に似ていた。頭が。

なお「いきなり牛丼屋に連れて行かれて、それから一言も話さない人なんて初めてだよ」
俺「え、そうなん?」
なお「凄くおなか空いてたの?」
俺「うん、腹減りすぎて倒れるかと思った」
なお「OTKOくんっておもしろいね」

よくわからないけれど、なんだか好印象を与えたらしい。
これも後から聞いた話なんだけれど、なおはこれまで何人か、
俺と同じようにネットで出会った人と会っていたようだった。
けれど、こんな変な人は一人もいなかった、凄く印象的だった、らしい。

結局、それから2時間ほど牛丼屋にいた。凄く迷惑だったと思う。温水さんごめん。
どんな内容を話したかはよく覚えてないけれど、とにかく無難な話だった。
好きなアーティストを聞かれて「ポルノグラフィティ!」と声高に叫んだのは覚えてる。
なおは、JUDY AND MARYが好きだと言ってた。

牛丼屋を出てからは、しばらく当てもなくぶらぶらした。
山口はどこの市も田舎なんだなあ、としみじみとおもったね。
結局、病院近くの公園にたどり着いたから、そこで休憩をとることに。
ベンチに座りながら、二人が知り合ったゲームサイトの話をしていたんだけど、

俺「あー、なんか話してたら大富豪したくなってきた!」
なお「あ、じゃあする?」
俺「え?」
なお「うち来る?ここからそんなに遠くないし。実家だけどね」

ええええええええええええ、ってなった。
今日初めて会ったのに、いきなり両親とご対面とか信じられない展開だった。
やらしいこととかは全然考えなかったけど、ただただ驚くばかり。
純情だったんだよ。あの頃はね。

なお「あ、嫌だった?」
俺「あ、いや、そんなことないよ! ちょっと驚いたけど」
なお「することもないし、来ない?」
俺「お、おう」

昔から押されると弱い人間なんだよね。

結局、15分ほど歩いて案内されたのは、本当に普通の家。
俺の家より、少し小さいくらいかな、って感じ。俺の家も普通の家だしね。
でも、玄関まで来て凄く帰りたくなった。
どう考えても、なおの両親が不審に思わないわけがない。

なお「あ、塾の生徒ってことにするから、よろしくね」

彼女は頭の回転が速かった。

両親も本当に普通の人だったし、お母さんは明るくて気さくな人だった。
お父さんはあまり喋る人ではなかったけれど、特に嫌悪感を示すそぶりも見せなかった。
なおの部屋は、中学生用の参考書と、PC、それからマンガ、
白と黒主体の色彩の家具が置いてある程度だった。
そこまで整理されていなかったけれど、俺の部屋はもっと汚いのであまり言及するのはやめておこう。

なおの家では、なおのお母さんがもってきてくれたお菓子を食べながら、
二人でPCをしていた。ほんとうに、PCしかしてなかった。
交代で大富豪をやって、ポーカーをして、バックギャモンをした。
気づけば、もう帰りの電車の時間が近づいてきていた。

なお「今日はお疲れさま。楽しかったよ。」
俺「俺も楽しかった!またネットでもよろしくね。」
なお「そういえば、携帯電話ある?よかったら番号教えて」

俺は携帯なんてもっていなかったから、家の電話番号を教えた。

俺「じゃ、そろそろ帰るね、ばいばい!」
なお「あ、ちょっと待って」
俺「何?」
なお「今日メール送るから見てね」
俺「了解、了解!また夜ねー」
なお「ん、バイバイ」

家に帰ったのは、夜8時だった。食事の時間に遅れて、親に少し怒られた。
夜9時。PCを開いた。なおから新着メールが届いていた。


「今日はお疲れさま。ほんとうに楽しかったよ!
 OTKOくんが思ったより若くてびっくりしたけど、私が思ったよりふけててびっくりしたでしょ?笑っ
 それでさ、また近いうちに会えるかな?あ、というかね。
 OTKOくん、私と付き合ってみない?」

一日でこんなに驚かされたのは、後にも先にも、その日だけだったと思う。

(続く)
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